| ページ一覧 | ブログ | twitter |  書式 | 書式(表) |

MyMemoWiki

「関係計算」の版間の差分

提供: MyMemoWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(ページの作成:「==関係計算== ====述語論理==== 「述語」(性質)に着目して「量化」をつかって論理関係をあつかう。 「水星は太陽をまわる…」)
 
 
(同じ利用者による、間の1版が非表示)
1行目: 1行目:
==関係計算==
+
==[[関係計算]]==
  
 
====述語論理====
 
====述語論理====
11行目: 11行目:
 
====作用素 (quantifier)====
 
====作用素 (quantifier)====
  
次の2つの表現を表す演算を作用素という。 これらは x を含む文章の前におかれて、真か偽の新しい命題を作る
+
次の2つの表現を表す演算を作用素という。 これらは x を含む[[文章]]の前におかれて、真か偽の新しい命題を作る
  
 
=====全称作用素=====
 
=====全称作用素=====
23行目: 23行目:
 
たとえば、「x が 3 より大きければ、xは正数である」という命題は、 標準的には次のように書ける。 すべての x について、もしも x が 3 より大きければ、x は正数である。」
 
たとえば、「x が 3 より大きければ、xは正数である」という命題は、 標準的には次のように書ける。 すべての x について、もしも x が 3 より大きければ、x は正数である。」
  
  ( ∀x )( x > 3 ⇒ x > 0 )
+
  ( ∀x )( x > 3 ⇒ x > 0 )
  
 
簡略化して、
 
簡略化して、
  
  ( ∀x > 3 )  x > 0
+
  ( ∀x > 3 )  x > 0
  
 
また、「x^2 = 2 である実数 x が存在する」という命題は、 標準的には次のように書ける。 「x は実数でかつ x^2 のような x が存在する」
 
また、「x^2 = 2 である実数 x が存在する」という命題は、 標準的には次のように書ける。 「x は実数でかつ x^2 のような x が存在する」
  
  ( ∃ x )( x ∈ R ∧ x^2 = 2 )
+
  ( ∃ x )( x ∈ [[R]] ∧ x^2 = 2 )
  
 
簡略化して、
 
簡略化して、
  
  ( ∃ x ∈ R ) x^2 = 2
+
  ( ∃ x ∈ [[R]] ) x^2 = 2

2020年2月16日 (日) 04:20時点における最新版

関係計算

述語論理

「述語」(性質)に着目して「量化」をつかって論理関係をあつかう。

「水星は太陽をまわる」、「金星は太陽をまわる」・・・という命題を用いて、 「太陽系のすべての惑星は太陽のまわりをまわる」を表現するには 「水星は太陽をまわる」 AND 「金星は太陽をまわる」・・・ で表現すればよい しかし、「すべての人間は善良である」を同様の命題論理式では 表現しきれない。

作用素を使用して上記を表現する。

作用素 (quantifier)

次の2つの表現を表す演算を作用素という。 これらは x を含む文章の前におかれて、真か偽の新しい命題を作る

全称作用素

「すべての x に対して、・・・」

∀ 全称作用素 といい、∀x と書く 
存在作用素

「・・・のような x が存在する」 ∃ 存在作用素 といい、∃x と書く

たとえば、「x が 3 より大きければ、xは正数である」という命題は、 標準的には次のように書ける。 すべての x について、もしも x が 3 より大きければ、x は正数である。」

( ∀x )( x > 3 ⇒ x > 0 )

簡略化して、

( ∀x > 3 )  x > 0

また、「x^2 = 2 である実数 x が存在する」という命題は、 標準的には次のように書ける。 「x は実数でかつ x^2 のような x が存在する」

( ∃ x )( x ∈ R ∧ x^2 = 2 )

簡略化して、

( ∃ x ∈ R ) x^2 = 2