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、 2020年2月15日 (土) 07:34
==MFC ドキュメントとビューの分離==
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MFC ドキュメント
===ドキュメントとビューの相互作用関数===
*ドキュメントオブジェクトがデータを保持し、ビューオブジェクトによって表示と編集を行う。
*SDIアプリケーションでは、CDocumentから派生されたドキュメントクラスとCViewから派生されたビュークラスを持つ
*ドキュメント、ビュー、それ以外のアプリケーションフレームワークとの間には複雑ハンドシェイク手続きが介在する。
*この手続きを理解するためには、ドキュメントとビュークラスに含まれる、5つの重要なメンバ関数を知る必要がある。
====CView::GetDocument関数====
*ビューオブジェクトは、ただ1つのドキュメントオブジェクトにだけ関連付けられる。
*ビューがユーザからの入力を受け取った場合、ビューはドキュメントに対して、内部データを適切に更新するように支持しなければならない。
*GetDocument関数はドキュメントポインタを返す
====CDocument::UpdateAllViews関数====
*ドキュメントのデータが変更されると、すべてのビューは表現を更新できるように通知を受ける必要がある
*'''派生ドキュメントクラス'''のメンバ関数からUpdateAllViewsを呼び出す場合、最初の引数pSenderをNULLにする
*'''派生ビュークラス'''のメンバ関数から呼び出す場合は、以下のようにpSenderにthis(現在のビュー)を設定する。
GetDocument()->UpdateAllViews(this);
*引数をNULL以外にすることで、現在のビューに対して通知が行われない(現在のビューは自分自身で更新を行っているものとする)
====CView::OnUpdate関数====
*アプリケーションがCDocument::UpdateAllViews関数を呼び出すと、この仮想関数が呼び出される
*一般的には、派生ビュークラスのOnUpdate関数中でドキュメントにアクセスし、ドキュメントのデータを取得し、ビューのデータやメンバを更新し、変更を反映する
*別の方法として、OnUpdateでビューの一部を無効化し、その後ビューのOnDraw関数がドキュメントデータを使ってウィンドウ内の描画を行うようにさせることもできる。
*ヒント情報は、UpdateAllViewsの呼び出し時のものがそのまま渡される
====CView::OnInitialUpdate関数====
*アプリケーションを起動したとき、ファイル-新規作成、ファイル-開くを選択したときに呼び出される
*CView基本クラスのOnInitialUpdate関数は、OnUpdateの呼び出しのみを行う
*派生クラス内でOnInitialUpdateをオーバーライドする際、その派生ビュークラスから基本クラスのOnInitialUpdate関数か、派生クラスのOnUpdateのどちらかを呼び出すよう注意する。
*派生クラスのOnInitialUpdate関数を使って、ビューオブジェクトの初期化を行うことができる
*アプリケーションが開始するとき、OnCreateの直後にOnInitialUpdateが呼び出される。
*OnCreateは一度だけ呼ばれるが、OnInitialUpdateは何度も呼び出される。
====CDocument::OnNewDocumentFunction関数====
*ドキュメントオブジェクトが最初に生成された時点、あるいはSDIアプリケーションで、ファイル-新規を選択したときに呼び出される
*ここでドキュメントメンバーの初期値を設定するのが良い
*AppWizardによってオーバーライドされるOnNewDocument関数からの基本クラスの関数呼び出しはそのまま残しておくこと